子供の性的搾取撲滅「ギブアップ許されない」 スウェーデン大使館の審議官
2012.6.10 18:00
インタビューに応じるスウェーデン大使館のカイ・レイニウス参事官=東京都千代田区(鴨川一也撮影)
子供の性がビジネスへ利用されることの撲滅を目指し、2008年にブラジルで開かれた「第3回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議」のフォローアップセミナー(進捗状況などの検証会議)が今月2日、東京都渋谷区の国連大学で開かれた。
主催組織の一つ、在日スウェーデン大使館のカイ・レイニウス参事官はセミナーを前に取材に応じ、「インターネットを通した性的搾取が大きな問題になっている。日本も含め世界中でさらなる取り組みが必要だ」と訴えた。
第3回世界会議では、インターネットの普及による子供の性的虐待画像の氾濫や、いわゆる「出会い系」のような新たな問題が起きていることが紹介された。
今回のセミナーでは、児童買春や人身売買などとともに、ネット上での子供の性的搾取にも焦点が当てられた。セミナーには国会議員や警察庁職員らに加え、IT企業も参加。ネット上の不適切な画像をブロックする技術などを報告した。スウェーデンのシルヴィア王妃もスピーチした。
レイニウス参事官は「子供を守ることは人類の将来にかかわる問題。ギブアップするわけにはいかない」と力を込めた。
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