セブンイレブン、食事や弁当の宅配サービスを強化 全国展開し配達料下げ
2012.5.1 18:06 [企業経営]
あらかじめカットされた野菜や肉が入ったセブンミールの「食材セット」で八宝菜を調理するセブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(右)=1日、東京都千代田区のセブン-イレブン・ジャパン本社
コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンは1日、食事や弁当などの宅配サービス「セブンミール」を強化すると発表した。昨年秋以降、一部店舗で試験的に実施していた「500円以上の注文なら無料で宅配」などの新サービスを7日から全国展開する。宅配の条件を引き下げ、食事の用意に不便を感じる高齢者をはじめ、共働き世帯など幅広い世代の取り込みを目指す。
これまでのサービスでは宅配の注文は1000円以上に限っており、宅配料200円が必要だった。これを今回から大きく見直し、いくらの注文でも宅配を引き受ける。500円以上は宅配料は無料とし、500円未満でも宅配料は120円とする。
注文手段は従来の店頭注文、電話、ファクス、インターネットに加えて新たに携帯電話からも受け付ける。配達エリアは店舗から半径約1キロメートル。約1万店で7日から始め、残りの約4000店でも順次実施していく。
同日、会見した井阪隆一社長は「約600万人とされる買い物弱者以外にも日々の買い物に不便を感じている人が増えており、こうした社会のニーズに応え、新しい市場を掘り起こしたい」と述べた。新サービスの全国展開で、2013年度の売上高は11年度比3.5倍増の350億円を見込む。
コンビニ各社の間では、3月にファミリーマートが高齢者向け宅配弁当会社を買収するなど高齢者向け宅配サービスが課題となっている。
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