【吉本興業研究】
「吉本、立場も責任も全く自覚なし」とWillの花田紀凱さん
2012.2.3 11:20 [吉本興業研究]
「紳助復帰に9割反対」当然のこと
アンケートを見ると9割以上の人が紳助の復帰に反対しているが、当然だ。
昨年8月「引退」を表明してから半年足らず。周囲からそういう声が出てきたというならまだしも、紳助を厳しく監督すべき吉本の社長が「紳助復帰は全社員、全芸人の願いです」とは。あきれてものが言えない。
大崎社長は、自らの立場も、責任も全く自覚していない。この社長にして、あの紳助あり。第一、復帰、復帰と言ったって、スポンサーがつきっこない。
むろん芸能界、興行界と暴力団とのつながりは昔からあることだが、今は時代が違う。そういう自覚が、吉本という会社にまったくなかったということが、今回の大崎社長の発言で明らかになった。
週刊誌などの報道では、大崎社長の発言の直前、紳助は社長と会って復帰を訴えたとされている。なぜ、紳助がそんな行動に出たのか。
紳助は、平成16年に女性マネジャーを殴って謹慎処分を受けた。その時、2カ月後の正月番組で復帰を果している。だから今回も、と紳助は考えたのではないか。
大崎社長はそんな紳助をたしなめる立場、「まだ早い」と叱る立場なのに、全く逆のことをやっている。
そもそも紳助は、ちっとも反省なんかしてないんじゃないだろうか。沖縄に逃亡したり、最近では大阪に戻ってキタのなじみの店に現れたり。
今、紳助がやるべきことは、そんなことじゃないだろう。東北の被災地にでも行き、自ら体を使ってボランティア活動に精を出せばいい。昼間は肉体労働、夜は被災者を集めて、お笑いで慰めるのもいい。
そういうことを続けて、初めて周囲から「紳助、もういいんじゃないか」という声も出てくる。その時に吉本も紳助も、慎重に考えればいい。
(月刊「WiLL」編集長)
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