原油流出、まず原因究明を=費用負担に難色―三井物産系社長が米議会証言
7月23日9時8分配信 時事通信
【ワシントン時事】米メキシコ湾の原油流出事故の責任を追及する米議会の公聴会が22日開かれ、油田の一部権益を持つ三井物産系の石油開発会社MOEX(テキサス州ヒューストン)の石井直樹社長が証言した。
同社長は、事業を運営する英BPが負担を求めている損害賠償など事故処理費用について「法的義務は果たす」としながらも、「事故原因が解明されなければ、その先の議論はできない」と述べ、三井側が直ちに費用負担に応じる考えがないことを強調した。
米史上最悪の環境被害をもたらした原油流出事故をめぐっては、被害者支援や環境回復費用がどこまで膨れ上がるのか、費用負担の割合をどう調整するのかなど全く不明だ。
【関連ニュース】
三井物産系社長、英BPに全責任=メキシコ湾原油事故
シンガポール複合企業ケッペル、ブラジル海底油田向け発装置受注=総額1.7億Sドル
雇用損失、最大10万人超に=原油事故で格付け会社が報告
双日、カタールの原油生産会社を持ち分法会社に=コスモ石油から株式取得
パンナム機爆破犯釈放「誤り」=米英外相が一致 最終更新:7月23日9時13分