遷都1300年祭華やかに 平城宮跡会場がオープン
平城遷都1300年祭の主会場・平城宮跡(奈良市)で24日、オープニングセレモニーが開かれた。11月7日までの開会期間中に250万人の人出が見込まれる。
セレモニーは宮跡内の3カ所で実施。復元された第1次大極殿の南門前では、宮の警備に当たった衛士隊に扮した9人が整列。関係者のテープカットと同時に、ハトが羽を広げた形の白い風船300個を含む1300個の風船が一斉に空に放たれ、彩りを添えた。
目玉は、24日から一般公開の第1次大極殿のほか、実物大の遣唐使船。バーチャルリアリティー(仮想現実)で当時の平城京を実感できる「平城京歴史館」や、天平衣装を着られたり、木簡の作製を体験できたりする「平城京なりきり体験館」などもある。
奈良県橿原市から来て大極殿を初めて見た井上俊也さん(51)、薫さん(49)の夫婦は「平城宮がこんなに雄大だったのかとあらためて思う。これを機に奈良への観光客が増えてくれれば」と話した。
2010/04/24 10:21 【共同通信】