8件のコメント
2010年04月22日
9:23 am JST
企業も家計もまず第一には名目収入で増収減収を判断する。
個人の収入はここ10年以上低下傾向にあり、これが個人の消費性向を損ない企業活動に負の圧力をかける悪循環に陥っている。
輸出企業のための円安論は良くあるが、名目賃金上昇のためにも円安は有効だと思う。
あくまで好循環を取り戻すための対処療法ではあるが。
- 投稿者 miew
2010年04月22日
2:59 am JST
アメリカやドイツは、ヒスパニックやトルコ移民で労働生産性をかさ上げしている。車産業は日本の公共工事や補助金の多大な恩恵を受けている。サムスン電子は社会の2極化で、低所得者を踏み台にしている。
背伸びをしてオリンピックをやろうと思ったら、誰かを下敷きにしなければならない。しかし彼らは、そこから生じる因果関係が不明瞭な法的責任を負わない為、社会的コストを負担していない。それらはいずれ国民全体のコストに跳ね返ってくる。加えて日本は地理的に水・食料・国民的均質性という社会的資本のもともとすぐれている国であり、労働生産性は絶対需要からは生じない。
日本の労働生産性を高めることは、労働の集約を進めることではなく、逆に不要な労働・慣行をやめ、アウトソーシングを進める事だ。仕事時間が短くなる=サボるということではなく、プライベートで収益に結びつかない仕事内容≒自分の人生の使命を持つ必要がある。金になる部分だけを集めて企業活動をし、プライベートで研鑽し、探求をキャリアでつないでくれる社会であれば、生産性は高まる。
日本では医師会を中心とした医療関係者が猛烈な圧力団体になっており、政治家や世論でさえも、社会的立場の弱い人や福祉の切捨てという声を楯にされて、何もいえない状況が出来上がっている。
しかし本当によい医療とはなんだろうか?よい医療とは高度な医療ではない。高度でありリーズナブルな医療である。これは必ず両立しなくてはならない。なぜなら先進国で費用の問題で医療が受けられないことが現実に生じつつある。
医師の仕事はこの20年、サービス業の発展としてのみ進歩している。技術職である仕事が機械化、ノーマライズされないはずがないのである。忙しいという割には、<医療行為>を見直さないのは、本当は安全の為だけではない。
また売り上げを伸ばしたいまっとうな経営者なら、法人税よりも社会保障費や退職金の積立額のほうがよほどB/Sを痛めることを知っている。それらは企業収益には関係ない負担である。高齢化要因を除いても、ただでさえ収支をごまかしているのに赤字健保協会の多い現状は、将来の増税と企業負担という暗い影を投げかける。都内のサラリーマンは一度会社以外で健康診断を受けてみるといい。
<コンクリートから人へ>の流れは、サービス業としての医療関係者の数や仕事を増やすことではない。地方勤務医の不足を<医師不足>などとすり替えている日本医師会の政治運動を信じてはならない。
本来の主眼は、定型的な、ノーマライズされたデバイスや薬の臨床例が積み重なった<医療行為>を、機械化し遠隔化し、他の専門職に譲ることだ。そのことで、製造業もサービス業も雇用と産業を生み出すことができる。
日本の医師はまともな人が多いと信じているが、金に汚い人もいる。
レセプトPCに一台150万という見積もりを出してくるわ、事件が起こればカルテを隠すは、製薬団体は大衆薬がネットで買えなくするは、ほぼ唯一の医療輸出デバイスである内視鏡の納入でリベートを要求するは、いまだに製薬会社の接待はやってるは、ジェネリックごときでごねるは、競争セクターではない彼らの処遇は、GDPや平均所得との兼ね合いで考えるべき。
と言っても社会保障分野の改革は大抵妥当性では解決されない。現在では、エセ市場主義者の自民党員でも、団塊の世代を中心に自分の身がかわいければ医療の<拡充>を唱えている。ボロボロになるまで財政を食いつぶされて・低所得者が貧困でバンバン病死するようになってやっと気がつくだろう。
とにかく、賢明な人は、日本が60年代までどんな福祉国家だったか、沖縄県民はなぜ長寿だったか、アメリカで生じているNPの増員、INTEL、GEなどの動き、なぜ長野県が寿命が長く医療費負担が少ないか、なぜ日医の組織率が急落しているか冷静に観察しよう。それからみんな医療を勉強しよう。4万を越えた医療費を支払ったら、その年は健康な誰かと企業が支払ってくれたのだから。
- 投稿者 dainnne
2010年04月22日
2:20 am JST
やはり、人口が減っていくのが問題の根幹だと思います。
物を買う人が減り続ければ、デフレにもなりますよね。
少子化を停めなければ。。。。
国は老人や公共事業よりも子供にお金をもっと掛けてほしい。
今の子育てはお金がかかる。うちは子供3人ですが、1人10万円/月、3人で30万円掛かっています。これでは子供産める人も減ってくる。
所得控除38万円では全然足りません。120万円にしてくれればだいぶ生活が楽になるのに。
もしなったらもう1人作ろうかな。
- 投稿者 ダメ親父
2010年04月22日
12:19 am JST
至極、全うな意見だと思いますが日本の社会構造は10年以上前に足下から崩れ去っていると思います。
皆さんが今勤めてられる会社に10年後、20年後のキーパーソンに成り得る人材がいますか?いやしないでしょう。
もはや海外の投資家が日本の実情を知り、愛想を尽かせるXデーを座して待っている状況です。
まあ、いい身分の人達に言ったところで分かりはしないでしょうけどね・・・
すでに死んでしまっていることにすら気付いていない地縛霊、それが今の日本だと思います。
この際、はっきり言います。我々はもう死んでいます。
- 投稿者 団塊Jr.世代
2010年04月21日
11:01 pm JST
日本人は付加価値をつけるのがへたくそである。
今、世界マーケットは、日本が開発した製品の権利をアメリカが買い取って、中国が勝手に利用する。かつて資産を共有するのが当たり前だったアメリカは、現在知的財産権のフロントランナーである。
メーカーが画期的な機能を開発しても国内で売れない。しょうがない、外国に売ろう。最近は中国が日本企業を買収してその技術を吸収するケースも増えてきた。
日本企業がそうする理由は、開発したものが商品にならないからで、開発から生産、商品化、販売へのルートがまったくかみあっていない。本来ならそこに国の機関がからんでいかないといけないはずだが、産学官連携のかけ声ばかりで一向に機能していない。
そんな中で国際競争力といえばもっといい製品を開発しようなどという見当違いな意見が横行している。
いくらいいものを開発しても安値で買い叩かれて海外に持っていかれるだけである。
この20年間で、日本企業の数は約20%減った。これからもっと減るだろう。経営陣になりたいと思うサラリーマンは40%以下である。これももっと減るだろう。
そんな中で新しい発想を実現するのはどこなのか。土壌さえ整えば、新しい発想など民間からいくらでも発生する。われわれ一人一人がいくら行動したところで、拾い上げる器がなければ1円にもならない。
日本の経済が回復するということは、要するに日本が儲かるということである。日本が儲かるには、いかにいい物を作るという発想でなく、いかに儲かるかという発想を育てることである。
- 投稿者 南
2010年04月21日
9:32 pm JST
何故現在の日本、そして日本人がこうなったか。生産性の低下がどうして生まれたのか。ざっと書いてみます。
付加価値製品に対する日本企業の努力不足は、こんなに優れたLED電球の普及の遅さは何故か? 3Dのソフトの普及の遅さ。テレビが売られるというのにどうして次々にソフトを供給しないのか。
医薬品の許認可の遅さ。混合医療の未承認。生活の一様化、一元化没個性。企業内執務環境の等質化。違うものが存在できない環境。学校教育の等質化、一律化。個性化に対する阻害。受験教育の形式化。頭が良いとは高い偏差値と入試競争への適用なのか??電動自転車・バイクの普及の遅さ。値段の高さ。書いたら書ききれないのです。
これらに対して、全て立派な反対理論が事細かく出来上がっています。
生産性が低い理由などは既にハッキリしているのです。
最近ではよく言われます。物質的な豊かさより精神的なゆとりと。お金より心と。でも、たばこ銭を節約して一台の自転車を買い換えた時代には、物質的な豊かさにあこがれたものです。そして、なおかつ、あの日の時代は人を大切にしました。お隣りが困っていると夕食の材料を与え合ったものです。
日本経済のトップリーダーの人たち。それは、あなたたちの責任なのです。人に責任を転嫁するのは駄目です。よくよく考えないといけません。
- 投稿者 嘆き 語る
2010年04月21日
9:06 pm JST
自動車も、海外と規格を変え、廃熱の調査という非関税障壁を設けていて国内市場を開放していないから、未だ、自動車に幾らかの優位性が残っているだけ。今のビジネス環境では、携帯電話に象徴される様に、国内市場を閉じて、海外市場は頂くとしていた過去の方法は通じないのに、日本の法体系は、以前として国内は特殊にしていた時代の残滓が残っている。それ故、国内と海外の両方に通じる商品の開発ができなくなっている。これは政府も改善しようとしている動きはあるものの、遅々としていて進んでいない。
国際商品の開発をしようとすれば、先に開発して、開発した技術を国際標準にしてしまわなければならない。ところが、海外と交渉する為の語学、英語もわからない、論文も書けない、という技術系の社員、大学の卒業生がほとんど。そして基礎技術も身に着けていない。
教育者や文部省の役人が、技術はわからず、国際感覚がないので、どうすれば良いのかもわからない。これでは、何もしようがない。
短期的には、ハングリーで、激しい競争を生き抜いてきた団塊の世代に後、10年頑張って貰うしかないのでは?そして、差別化を進める。できる人の給料が、社長より高いのは当たり前の米国を見習い、格差をどんどん大きくする様にするしかない。この意味では小泉改革は大成功していた。これを潰した、小泉以降の自民党は潰れて当然。小泉改革に反している今の民主党も、亀井の様なそのリーダーを入れている様では充てにはできない。
日本に必要なのは、格差の拡大と弱者切捨てなのに、これを逆にしている限り、日本の地位は低下し、政府の借金はかさむばかり。
政府が国債のディフォルトを宣言するスケジュールが言われる中で、バラマキをしているのだから、救い難い日本の政治状況を憂い、この記事に同感と感じます。
- 投稿者 竜電子
2010年04月21日
6:47 pm JST
その通りだ、日本丸が沈む時頼りになるのは自分だけだ。
残念だが以前から言っているように、自動車もじきに競争力を失うだろう、中国での人気車の順位をみればわかる、日本車は20位近辺に3社入っているに過ぎない。それに特に自動車関連の原材料価格は、中国需要で冗談みたいに上げている、すぐに回復した収益を食ってしまうだろう。
前も言ったように、日本は競争力を失った企業を補助金で延命した為に、結局セクター全体の生産性が落ちてしまった、共産ロシアと同じ過ちを犯してしまったのだ。米国は10年前ベスレヘムを潰した、これが私がNYSEを愛する理由に他ならない。それに賃金だが、賃金の額が問題なのではない、まず社内失業者を抱えている事が問題なのだ、もうこんなお荷物を抱えて戦える時代ではない。
それなのに労働派遣が悪いなどと言っている、欧米では正社員がレイオフされるのだから全員が派遣社員みたいなものだ。いつ切られるかわからない緊張感が人間の能力を向上させ、企業全体の生産性を向上させるのだ。
グローバル競争に敗れればなんて思っているからまずいのだ、我々のように長期投資で未来を見ている人間には、もう敗れた姿が見えている、だからこうやって一文の儲けにもならない警告をしているのだ。
私は既に多くの友も知人も失ったし、裁判所では腐るほど不動産競売の不幸の資料を見て来た。もうこれ以上日本人の不幸は見たくない、一人でも多くの人が自分の救命ボートを準備できるよう期待したい。
日本が過去経済で勝てたのは、エリスさんが言われる敗者のゲームで相手が馬鹿をやったからだ、日本が実力で勝ったと考えない方が良い。そして、現在経済は勝者のゲームになった、これに勝つには実力が要る。だから、日本はもう勝てない、プレジデントロイターで大前さんも言われていたが人材が足りない。
とにかく日本人は大学に合格した時から勉強しない、もう毎日勉強しないで勝てるような甘い世界は無い。ぬるま湯国家日本の中で、奥田さんがよく言われていた危機感無き危機が顕在化してしまったのだ。
- 投稿者 第九の鉄人