低温続きで異例の商戦 コートや毛布、冬物も復活
天候不順で4月になっても低温が続き、大手百貨店などではコート、上着、毛布類が再び売れ始めた。コンビニエンスストアの一部では、温かい蒸しパンやホットドッグが好調。冬物商品の一部が復活し、春物と並んで店頭に置かれる異例の商戦が続いている。
東京・日本橋の高島屋東京店では、婦人用のコートの売れ行きが伸びている。折り畳んでバッグに入れられる薄くて軽い春物コートが中心で、3万~7万円台の商品が売れ筋という。
雨具として使える商品も投入し、4月に入ってからの春物コートの売上高は、前年の同じ時期と比べ約2倍になっている。消費不況が続いているだけに「気温の低さが幸いしている。うれしい誤算だ」(高島屋)と張り切っている。
ディスカウント店大手ドン・キホーテでは、4月前半の毛布類の売り上げが前年同期の約3倍に膨らんだ。「千円程度の価格の商品がよく売れている」という。通常は冬によく売れる保湿クリームも引き続き好調。スーパーでは、ポン酢など鍋物用の食品が売れる日も多い。
2010/04/17 23:03 【共同通信】