普通車2千円、軽は千円 高速上限料金制固まる
国土交通省は2日、6月から実施する高速道路の上限料金制の概要を固めた。軽自動車は千円、普通車は2千円、中型車と大型車は5千円で、特大車は1万円とする。本州四国連絡道路については、競合するフェリーへの配慮などから、軽自動車は2千円、普通車は3千円と割高にする。
現行割引の廃止で値上げになるケースもあることから、民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた「高速無料化」に逆行するとの反発も出そうだ。
上限制は、走行距離が長くても一定以上の通行料は徴収しない制度。自動料金収受システム(ETC)搭載の有無にかかわらず、現金にも適用する。
上限制の導入に合わせ、ETC搭載車を対象にした休日(土日祝日)限定の「上限千円」などの現行割引は廃止。高速道路の利用距離に応じてポイントを付け、割引をする「マイレージサービス」も廃止する方針だ。
負担増を懸念する物流業界などに配慮し、激変緩和措置も講じる。具体的には、2010年度に限り、現行の夜間割引と地方部の通勤割引をそれぞれ現在の最大5割引きから3割引きに縮小して継続し、大口利用者向けの割引も続ける案で最終調整している。
2010/04/02 18:23 【共同通信】