1日からCO2排出量規制 東京都、全国初の削減義務
地球温暖化対策としてビルや工場など大規模な事業所に対し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を、全国で初めて義務付ける東京都の制度が1日からスタート。都内のCO2排出量を2020年までに00年比で25%削減する目標の達成に生かす。
都はこれまで、対策や目標などを盛り込んだ「地球温暖化対策計画書」を提出させ削減を促してきたが、事業所による自主的な取り組みには限界があることから、環境確保条例に基づき義務化に踏み切った。
対象はエネルギー使用量が原油換算で年間1500キロリットル以上の都内の約1400事業所。10~14年度の5年間で、02~07年度の排出量水準に比べ6%または8%の削減義務が課せられる。
事業所は空調などの設備を省エネタイプに切り替えて削減したり、別の事業所が義務を超えて減らした量を購入するなどして義務を守る。排出量の取引は、10年度の排出実績が分かる11年度から可能となる。
最終的に義務を達成できない場合は、上限50万円の罰金などが科せられる。
2010/03/31 18:44 【共同通信】