大学生76%、高校生91%内定 求人数は10年で最悪
(3月31日 05:00) 下野新聞
栃木労働局は30日、今春卒業予定の大学生の就職内定率が2月末時点で76%、高校生が91%だったと発表した。1月末時点より上昇したが、求人数はいずれも過去10年の同時期で最低となっており、就職をあきらめる学生も多いとみられる。このため、内定率からは「就職氷河期」の実態が見えにくくなっているのが実情だ。
大学生の内定率は、前月(62・5%)から13・5ポイント上がったが、前年同期比では5・8ポイント減となった。就職を希望する2675人のうち、641人が内定を得ていない。一方、就職をあきらめ進学に切り替える学生も目立ち、就職希望者は昨年10月から282人減った。求人数は前年同期比51・2ポイント減の1908人。
高校生の内定率は、前月(84・8%)から6・2ポイント上がったが、前年同期に比べると6ポイント減少した。就職希望者3179人中、287人が未内定。就職希望者は昨年9月末から439人減。求人数は前年同期比47・4ポイント減の3500人となった。