【大相撲】「栄誉ある地位を汚さぬよう研鑽と努力いたします」把瑠都が大関昇進で口上
2010.3.31 10:05
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大関昇進伝達式で口上を述べる把瑠都(左から2人目)と出羽海理事、春日野委員、尾上親方(右から)=31日午前、大阪府大東市(岡田亮二撮影)
日本相撲協会は31日、大阪市内で大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と理事会を開き、関脇把瑠都(25)=本名カイド・ホーベルソン、エストニア出身、尾上部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。初土俵から36場所での昇進は、年6場所となった昭和33年以降、歴代9位の記録となる。
協会は直ちに、同じ出羽海一門の出羽海理事(元関脇鷲羽山)ら使者を、大阪府大東市内の伝達式会場に派遣、昇進を伝えた。
紋付き、羽織はかまで正装した把瑠都は顔を赤らめながら「謹んでお受けします。けいこに精進し、栄誉ある地位を汚さぬよう研鑽、努力いたします」と口上を述べた。
把瑠都は高校1年で柔道を始め、エストニアの国内ジュニア王者になった。平成16年夏場所初土俵、18年夏場所に史上2位タイの速さで新入幕を果たした。
その後、ひざのけがに泣き、2度十両に陥落したが、2度目の関脇昇進となった昨年九州場所から3場所で通算35勝を挙げ、大関昇進を確実にした。外国出身の大関は史上8人目。欧州出身者では18年初場所の琴欧洲に次いで2人目となる。