中国、新興国とも貿易摩擦激化 金融危機で輸出急増
【北京共同】ブラジルやインドなど新興国と中国の貿易摩擦が激化している。金融危機で先進国向けの輸出が鈍化したことから、中国が新興国向け輸出を強化した反動が生じた。
米国や欧州連合(EU)と中国の通商紛争も激しくなっており、新興国と合わせ世界的な“対中包囲網”が形成されつつある。
ブラジルは今月4日、中国が輸出する靴類に反ダンピング(不当廉売)関税を課すと決定。インドも今年に入ってからシームレスパイプ(継ぎ目なし鋼管)などを対象に、反ダンピング調査に相次いで着手した。
新興国の中でアルゼンチンの動きが特に目立ち、男性用スーツや自動車のタイヤなどを対象に、昨年末から立て続けに反ダンピング調査を決定した。ロシア、メキシコ、トルコも中国製品を制限する動きを示している。
2010/03/10 18:05 【共同通信】