電機大手4社労組が要求書提出 定昇の完全実施を
東芝と三菱電機、NEC、富士通の大手電機4社の労働組合は18日、2010年春闘の要求書を経営側にした。電機メーカー各社の労組でつくる電機連合の統一要求に従い、4社の労組とも賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)要求は見送り、定期昇給の完全実施を求めた。
一時金については三菱電機の労組が年間5・26カ月を要求。他の3社は業績に連動して自動的に決まる方式を取っている。
4社の労組は時間外労働に対する賃金の割増率の引き上げなども要求。NEC労組は育児期間中の在宅勤務など、育児支援制度の適用期間の延長も求めた。
大手電機の労組は09年春闘で4500円の賃上げを要求したが、急速な景気悪化で経営側の回答は「ゼロ」。定昇を一時凍結する企業も続出した。
2010/02/18 19:00 【共同通信】