シー・シェパードまた妨害 調査捕鯨船にレーザー光線、乗員失明の恐れも
2010.2.6 16:31
このニュースのトピックス:環境・エコ・捕鯨
南極海で日本の調査捕鯨船「日新丸」に接近し、レーザー光線を照射する米環境保護団体「シー・シェパード」の抗議船(日本鯨類研究所提供) 環境保護を標榜する米団体「シー・シェパード」(SS)の抗議船が日本の調査捕鯨船団の活動を繰り返し妨害している問題で、水産庁は6日、日本船団の母船「日新丸」に対して、再び妨害活動が行われたと発表した。
水産庁によると、南極海で調査捕鯨活動中の日新丸を追尾していたSSの抗議船「ボブ・バーカー号」が同日午前3時(日本時間)ごろから、乗組員の目に当たれば失明の恐れのあるレーザー光線を照射するなどの妨害活動を開始したという。
レーザー光線の照射だけでなく、ボ号が日新丸に接近するなどの妨害は繰り返し行われ、日新丸はボ号の接近を阻止するため放水などを行ったが、ボ号は一時、約180メートルにまで接近した。その後、SSの抗議活動を防ぐ監視船「第2昭南丸」が日新丸の後方を航行し警戒を続けた。
SSの妨害活動は昨年末から断続的に行われており、先月6日には抗議船「アディ・ギル号」が異臭がする薬品が入ったボールを発射装置を使って発射するなどの妨害活動中に第2昭南丸と衝突。ア号は船首部分が大きく破損、放置された。この際に、日本船団は現場海域でSSが所持していたアーチェリーの矢を4本を回収している。