米、台湾への最新兵器の売却を決定 対中関係さらに悪化も
2010.1.26 10:05
AP通信は25日、米議会筋の話として、オバマ米政権が台湾に対して地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を含む最新兵器を売却することを決定し、議会に通告したと報じた。近く正式発表される見通し。中国側の反発は必至で、米インターネット検索大手グーグルをめぐるネット検閲問題をきっかけに対立が始まった米中両国の関係はさらに悪化しそうだ。
APによると、輸出品目には中国軍のミサイルへの対応を念頭に置いたとみられるPAC3のほか、軍用ヘリコプター「ブラック・ホーク」が盛り込まれた。ただ、台湾側が切望していたF16戦闘機は見送られたもようという。
中国側は米国による対台湾武器輸出に反対する考えを再三表明。今月実施した地上配備型の弾道ミサイル迎撃システムの実験も、米国のPAC3輸出方針へのけん制とみられている。(共同)
関連ニュースハイチ舞台に対中神経戦 大地震で米が台湾に“便宜”
台湾軍機が米領土通過 米台断交後初、ハイチへ
台湾総統、米国経由で中米訪問へ 中国が反発も
中国、米に「報復措置」も 台湾武器売却で評論家・石平氏
一時的?米中緊張高まる 台湾武器売却vsミサイル発射実験
米へ報復措置の可能性示唆 台湾武器売却の動きで 中国国防省
中国のネットで不買運動の声も 米国の対台湾武器売却に反発