飼い主たずねて600キロ イタリアで「名犬」話題に
【ローマ共同】イタリア中部で飼われていたジャーマンシェパード犬が、3年前に旅行先の南部で行方が分からなくなり、約600キロ離れた飼い主の男性宅近くまで自力で戻り、このほど再会を果たした。同国メディアが報じ、ドラマや映画となった「名犬ラッシー」になぞらえられて話題となっている。
子犬だった5年前に中部カラーラに住むシリア国籍の男性にもらわれ、ロッキーと名付けられた。しかし3年前、家族とともに休暇を過ごした南部サレルノの海岸で誰かに連れ去られたとみられ、いなくなった。
ロッキーはその後、サレルノの別の家族に飼われたがその家から何度も逃走を図り、昨年11月に成功。約2カ月後、カラーラ近くのピサで見つかった。長旅のため汚れてやせ細り、足を傷めていたといい、獣医師の診察で登録用入れ墨から元の飼い主が判明した。
「名犬ラッシー」は英国でコリー犬が別れた少年の元に苦難を経てたどり着く旅を描いた小説で、世界中で映画やドラマ化された。
2010/01/23 18:22 【共同通信】