降給装い社会保険労務士が不正指南 年金保険料など1千万円以上 (1/2ページ)
2010.1.4 18:23
大阪府南部の社会保険労務士が、府内の建設会社の厚生年金保険料などの負担を減らすため、社員らの給与が下がったとする虚偽文書を社会保険事務所に提出、建設会社に約3年半で1000万円以上の保険料を不正に免れさせていたことが4日、分かった。
旧大阪社会保険事務局(現・日本年金機構近畿ブロック本部)の調査で分かった。社労士法違反にあたる可能性があるとして同機構は近く厚生労働省に報告する方針。
降給装い社会保険労務士が不正指南 年金保険料など1千万円以上 (2/2ページ)
2010.1.4 18:23
調査によると、社労士は平成17年、相談を受けていた建設会社の厚生年金保険料や健康保険料の負担を減らすため、保険料算定の基礎となる社長や社員の月額給与が下がったとする虚偽の「被保険者報酬月額変更届」を作成し、地元の社保事務所に提出。同社に不正に保険料を免れさせたという。
20年、社保事務所による定期調査で不正が発覚。同機構は、社労士がほかの会社にも保険料逃れをさせていた可能性があるとみて調べている。