世界人口2050年に90億突破 増加率やや鈍化と国連推計
2009.3.12 11:26
国連経済社会局は11日、世界人口がアジア、アフリカの発展途上国の人口増などで2012年早期に70億人を超え、50年には90億人を突破するとの推計値を発表した。06年版の下方修正で、途上国で増加率がやや鈍化する可能性があるとしている。
同局によると、世界人口は09年7月に68億人に達するが、その後も年間8000万~3000万人のペースで増え、50年には91億人と予想。06年版では92億人としていたが、途上国での家族計画の普及などにより、女性1人が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率が2・56(05~10年)から2・02(45~50年)に減ると見込んだ。
著しい人口増加が予測される国としてはインド、パキスタン、ナイジェリアなどを挙げる一方、先進国では減少傾向が続くとし、とくにロシア、日本、イタリアなどは10%以上減少するとした。(共同)