「JOMO」消滅、「ENEOS」に統一 新日石との経営統合で
2009.12.25 15:20
このニュースのトピックス:企業吸収・合併・提携
給油所のブランド統一で来年7月以降、順次「ENEOS」に変更していくことになった「JOMO」ブランド 来年4月に経営統合する新日本石油と新日鉱ホールディングスは25日、両社合計で1万3000カ所になる給油所のブランドを新日石の「ENEOS」に統一すると発表した。新日鉱傘下のジャパンエナジーが展開する「JOMO」は来年7月以降、「ENEOS」に順次、変更していく。
ブランドを統一した方が、経営統合の相乗効果が発揮できると判断した。
また、経営統合後に水島製油所の第2蒸留装置(トッパー)を停止するほか、根岸製油所の第2トッパーと大分製油所の第1トッパーを廃止するなどの余剰設備能力の見直しも合わせて発表した。2011年度中に合計で日量約40万バレルの精製設備を削減する。さらに遅くとも2015年3月末までに追加の20万バレルを削減する計画だ。支店網は、北海道、東北、東京、関西など10支店とする。
石油業界は、設備能力430万バレルに対して約100万バレル分が余剰になっているとされる。両社は、統合で余剰感の増す設備の削減を急ぎ、競争力の強化を図る方針だ。
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