平野官房長官、「国債発行は44兆円突破へ」 景気配慮で軌道修正
2009.12.10 18:31
平野博文官房長官は10日午後の記者会見で、平成22年度予算の新規国債発行について「44兆円以下への抑制を目指すとした首相の方針表明後にドバイ・ショックなど情勢の変化があった」と述べ、発行額が44兆円を超えるとの見通しを明らかにした。
同時に22年度予算について「財政規律を踏まえながらも景気対策を中心に編成する」と語り、95兆円超に上る概算要求の圧縮を目指してきた従来方針を軌道修正する意向を示唆した。
国家戦略室が来週取りまとめる「22年度予算の基本方針」に関しては「予算編成の考え方を示す数字を固める状況にはない」と説明。一般会計の歳出総額や税収見通し、国債発行額などの明示を見送る考えを明らかにした。
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