「米経済は穏やかに改善」、米地区連銀経済報
2009年12月03日 08:39 発信地:ワシントンD.C./米国
米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の米連邦準備理事会(Federal Reserve Board、FRB、2009年4月2日撮影)。(c)AFP/Karen BLEIER
【12月3日 AFP】米連邦準備理事会(Federal Reserve Board、FRB)は2日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック、Beige Book)で、労働市場に改善のきざしがみられ、米国経済は穏やかに改善しているとの景気判断を示した。
今回のベージュブックによると、消費者支出、製造業、住宅などで改善が見られた一方、商業用不動産は「広い範囲で弱く、多くの場合悪化している」とされた。労働市場は「全般的に弱含みだが、一部に改善のきざしもみられる」とされた。
米国経済は4四半期連続でマイナス成長を記録した後、今年第3四半期に年率換算で前期比2.8%の成長を記録した。しかし失業率は10.2%と、過去26年で最も高い水準になっていることから、エコノミストの間では景気の回復は雇用と個人所得、消費者支出の増加をもたらす前に行き詰まるのではないかという見方も出ている。
今回のベージュブックは12月15~16日の連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee、FOMC)で参考にされる。(c)AFP