米自動車販売、自立回復の兆し 11月、前年上回る1050万台へ
2009.12.1 14:13
米国の11月の自動車販売台数は8月に続いて前年同月を上回り、自動車業界が回復し始めた兆候が示される可能性がある。
ブルームバーグがアナリスト7人を対象にまとめた予想平均によると、11月の自動車(乗用車・ライトトラック)の販売台数(季節調整済み)は1050万台となる見込み。昨年11月は1017万台と、月間ベースで昨年の最低だった。
11月の販売台数が前年同月を上回れば、政府の販売奨励策がない月としては今年初めてとなる。販売台数が今年最高の1409万台に増加した8月は、7月27日~8月24日に実施された奨励策に支えられた。今年の最低は2月の911万台。
コンサルティング会社CSMワールドワイドのアナリスト・ジョー・バーカー氏は「自動車市場は底打ちし、安定局面に入ったが、来年7~9月ないし10~12月期まで次の回復の段階に達することはないだろう」との見通しを示した。
ブルームバーグがアナリスト5人を対象にまとめた予想平均によると、メーカー別の11月の販売台数は、ゼネラル・モーターズ(GM)が前年同月比5.8%増、フォード・モーターが4.1%増、クライスラー・グループが27%減の見込み。
アナリスト2人の予想によれば、日本勢は、日産自動車が8.5%増、トヨタ自動車が4.5%増、ホンダが1%未満の増加になるとみられている。市場調査会社エドマンズ・ドット・コムによると、韓国のヒュンダイモーターカンパニー(現代自動車)は37%増の見込み。
アナリストの予想は、今年11月の販売日数が昨年11月よりも2日少なかったことを考慮して調整されている。
(Mike Ramsey、Alex Ortolani)