天然ガス供給安定化で合意 ロ・ウクライナ首相会談
【モスクワ共同】ロシアのプーチン首相は19日夜(日本時間20日朝)、ウクライナ南部クリミア半島のヤルタを訪問しティモシェンコ首相と会談、同国向け天然ガス供給安定化のための措置を取ることで合意した。
会談後の共同記者会見でプーチン氏は「新年に向け、問題は解消された」と述べ、年末の契約更改難航で来年1月にウクライナへのガス供給が滞る恐れはなくなったと強調した。これによりウクライナ経由でロシア産天然ガスを受け取っている欧州諸国への供給が妨げられる事態は避けられる可能性が高まった。
ロシア側は経済危機でウクライナの支払い能力が低下している事情に配慮し、契約した分量のガスをウクライナが使用しなかった場合でも違約金を課さないと確約。ウクライナに支払う同国内のガスパイプライン通過料の引き上げにも同意した。
会見でプーチン氏は、ティモシェンコ氏との協力は「快適で、両国関係を安定させる」と指摘。来年1月のウクライナ大統領選の有力候補であるティモシェンコ氏への支持を暗示した。
2009/11/20 09:19 【共同通信】