経営再建中のアイフル、2823億円の巨額赤字 利息返還膨らむ
2009.11.11 18:31
経営再建中の消費者金融大手アイフルが11日発表した平成21年9月中間連結決算は、取りすぎた利息の返還請求が想定よりも増え、引当金を大幅に積み増したため、最終損益が2823億円の赤字(前年同期は71億円の黒字)に転落した。中間決算の赤字は3年ぶり。
売上高に当たる営業収益は、前年同期比26・5%減の1218億円だった。金利を下げる代わりに融資の審査を厳格化したため、貸し出しが大幅に減った。
アイフルは取りすぎ利息の返還請求のほか、金融危機で資金調達が難しくなったことで経営が悪化。9月に私的整理の一種である事業再生ADRを申請した。人員削減などの合理化を進めている。
22年3月期連結決算の業績予想は、営業収益が前期比30・7%減の2165億円、純損益が3082億円の赤字。