温暖化問題は資源問題?。
温暖化対策交渉の推進で一致 米EU首脳会談
2009.11.4 10:43
【ワシントン=渡辺浩生】オバマ米大統領は3日、欧州連合(EU)の議長国スウェーデンのラインフェルト首相、欧州委員会のバローゾ委員長、ソラナ共通外交・安全保障上級代表と会談した。温暖化対策の次期枠組み合意を目指して12月にコペンハーゲンで開催される国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に向けて、交渉推進の努力を倍加することで一致した。
首脳会談では、温暖化対策交渉の推進をめぐりオバマ大統領の指導力発揮に期待する声がEU側から相次いだほか、イランの核問題、アフガニスタン情勢について意見交換。米欧間の貿易を拡大し、保護主義的措置を拒否する姿勢を継続することでも合意した。
一方、訪米中のメルケル独首相は同日、上下両院の合同会議で演説し、COP15で次期枠組み合意達成の必要性を強調、審議中の米温暖化対策法案の可決を急ぐよう議会に訴えた。
メルケル首相は、温暖化対策をめぐる国際社会の意見対立を、冷戦期に東西陣営を隔てたベルリンの壁にたとえて、「21世紀の壁」を打ち破るよう欧米の団結を呼びかけた。ドイツの首相が米議会で演説するのは、1957年の西独(当時)のアデナウアー首相以来。
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