ケニアの深刻な干ばつで野生動物が犠牲に、密猟も増加
10月15日、深刻な干ばつに見舞われているケニアで、野生動物が危機的な状況に置かれている。写真は9日、銃を手に持つケニア野生生物公社のレンジャー(2009年 ロイター/Thomas Mukoya)
2009年 10月 16日 18:26 JST 記事を印刷する | ブックマーク| 1ページに表示[-] 文字サイズ [+]
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[ツアボ国立公園(ケニア) 15日 ロイター] 深刻な干ばつに見舞われているケニアで、ゾウや水牛、カバなどの野生動物が危機的な状況に置かれ、観光業への影響も懸念されている。
ヌーの大移動が見られることで知られるマサイマラを流れる川はほとんど干上がり、ツアボ国立公園では、飢えと水分不足で死んだ4頭のゾウが横たわっている。
ケニア野生生物公社(KWS)で同国立公園の観光を担当するポール・ムヤ氏は、ロイターの取材で「多くのゾウが水不足で体調を崩しており、鼻の長さが足らず高い木の上の食べ物には届かない若いゾウは特に被害を受けている」と話した。
ケニア当局は15日、タンザニアとの国境沿いに位置するマサイマラ国立保護区で、密猟の容疑者2人を逮捕し65キロの象牙を押収したと発表した。監視員によると、干ばつの影響で野生動物が人間の居住地域に近づいているため、過去4カ月に密猟が増えているという。
KWSは、ツアボ国立公園の動物たちが水を求めて長時間さまよわなくて済むよう、水の提供を始めている。