松竹の09年度上半期は黒字転換、邦画・歌舞伎好調で
2009年 10月 14日 15:56 JST 記事を印刷する | ブックマーク| 1ページに表示[-] 文字サイズ [+] エンタテインメント
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[東京 14日 ロイター] 松竹(9601.T: 株価, ニュース, レポート)が14日に発表した2009年度上半期決算(3─8月)は、連結営業利益が19億4500万円(前年同期は12億0900万円の赤字)と黒字に転換した。
2010年2月期通期は、9日に上方修正した発表値である29億円(前年比84.1%増、従来予想は27億円)を据え置いた。邦画や歌舞伎の好調がけん引している。
邦画については、4─5年前まで年間35本程度作成したが「年間で20本以下のコンパクトな本数で利益を出す体制に改め、その効果が出ている。ハリウッド映画が退潮となる中で、映像関連事業は邦画が引っ張る形になった」(油谷昇取締役)という。
作品別では、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」が前期下半期に続いて貢献したことに加え、下半期もシリーズ最終作となる「釣りバカ日誌20ファイナル」などの寄与を見込んでいる。
演芸事業の上半期営業利益を前年同期比6.7倍に押し上げる原動力となった歌舞伎については「歌舞伎座さよなら公演」の効果があるほか、歌舞伎そのものに対する人気の高まりも大きいという。これについて油谷取締役は「歌舞伎が今ほど充実している時期はない。
若手、中堅、大御所と各年代層に素晴らしい役者がそろい全盛期とも言える状況だ。これが人気の背景にあるのではないか」とコメントしていた。
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