フランス
エルメス、日本の低迷などで厳しい状況続くと予想[商業]
高級ブランドグループのエルメス・インターナショナルのパトリック・トマ最高経営責任者(CEO)は21日、同社にとって最大の市場である日本の景気回復の遅れを理由に、
今後6カ月は厳しい状況が続くとの見解を明らかにした。ミラノの旗艦店の再開に際して行われたインタビューで述べたとブルームバーグが22日伝えた。
同氏は、経済危機はさらに続くとし、世界経済について「全く楽観していない」と指摘。
日本市場についても「良好ではないと、皆感じている」との見方を述べている。昨年の同社全体の売り上げのうち22%が日本市場での販売が占めていた。
また、アナリストの1人は、上期について「ブランド各社はいずれも日本で改善はみられなかった」と指摘している。
ただ、同CEOは、他社と比べ依然業績は良いとした上で、今年の売り上げについて前年比6~8%増加(為替要因を含めない)とする従来予想を維持すると改めて示した。