北極海 温暖化でアジア・欧州「最短航路」
9月13日21時39分配信 毎日新聞
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ドイツ貨物船がたどった北東航路
【ベルリン小谷守彦】北極海のシベリア沖「北東航路」を経由し、ドイツの貨物船2隻が今月上旬、韓国・蔚山からロシアのオビ川河口のヤンブルク港にたどり着いた。
貨物船を運航する「ベルーガ海運」社(独北部ブレーメン)によると、北東航路の欧米商用船の航行は初めてで、地球温暖化で北極海の氷が急速に解けているため夏季の航行が可能になったという。
北東航路はアジアと欧州を結ぶ最短の新航路として将来性が注目されている。2隻は今後、積み荷の一部を降ろし、ノルウェー北岸を経てアムステルダムを目指す。
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