ギリシャ マケドニアはギリシャの一部,アレクサンドロスの故国。ギリシャの英雄。
現マケドニア 中世スラブ人の末裔で古代マケドニア人とは全く違う人種。
民族意識が生まれたのはオスマン帝国時代の19C末だという。
現民族としてのマケドニア人は20C後半につくられた。
両国が地名を巡って争ったことがある。
英雄が生まれていなかったら,そこまでの争いにならなかったかも知れない。
マケドニア人はバルカン半島を南北に貫くピンドス山脈で移動放牧を営んでいた。
前7C オリュンポス山の北に定住したという。
山羊の群れが導くところに国を建てよという神託に従ってこの地を選んだ。
以来マケドニア人は,遠征の際に軍旗の前に必ず山羊を歩かせた。という。
前6C マケドニアは王の娘をペルシャ総督の息子に嫁がせ同盟関係を結び
領土を広げた。(東の海に出た)
産業は,アテネなどに木材を輸出したという。
豊かな森林には,ライオン,豹,野猪,鹿といった野生の獣が多数生息。狩りは
勇敢な戦士を育てる訓練場でもあったという。
槍で野猪を仕留めたことのない者は寝椅子に横になることが許されず
椅子に座らされた。
古代ギリシャでは,王家の祖先がギリシャの英雄の血を引いた血統であることが
ギリシャ人に受け入れてもらうためにどうしても必要だったそうで
歴史家ヘロドトスの「歴史」に
1.建国伝説にヘラクレス一族の末裔にあたる。
2.アレクサンドロスは,オリンピック競技会(ギリシャ人だけの祭典)に参加し
1位のものと互角の成績を上げた。
という記述があるらしい。