おはらいの翌朝。
ラジオ
高い評価を受けたテレマンでしたが,多作のゆえに
軽蔑を買うことになりました。
彼の責任ではなく,社会の変化に伴い,目的が変化したことで
このような評価の逆転を招いたのです。
それは,長所と短所に似ている。長所が短所であったり
短所と思っていたものが長所であることに気づくように。
小松の行方がわからない。具合が悪いらしい。
小松と3人で会おうという天吾の返答に
「ふかえり」
「もしそれができるなら。」
神秘的な役回りでもあるらしい。
「あなたはうしなわれない。」…小松は失われたのか?。自殺?。
しかし,彼は根性のありそうな人だから自殺はしないだろう。今は・・。
天吾は,おはらいのあと青豆を探す。
変わることなく意識の中心にいた。見失ってはならないはずの
ものだったんだ。
ふかえり
そのひとはすぐちかくにいるかもしれない。